2017年1月18日水曜日

アニカちゃんのおはなし

00番 アニカちゃんのおはなし。

ポッターくんとアニカちゃん 2シュナのためにメンバーが奔走したのはもう5年以上前。
完全なる個人としての動きでしたが、2シュナをつなぐことができたから TSRがあるのです。

今はお空組のアニカちゃんです、お空での生活を満喫してくれていると思います。



発足前は二人で週に数回、全国の収容シュナのチェックをし、問い合わせは北海道から沖縄まで、、、命の期限が迫っているシュナを見つけては、職員さんに期限の延長をお願いしたり、拡散したり地元の団体様に連絡を取ることしか出来ない状況でした。

行政によっては譲渡審査があり年齢、性格、健康チェック、などがあります。
この審査に落ちると処分決定になるケースが多くなります。
なので、TSRにやって来るシュナは一般譲渡から外れた仔をお預かりするので、若い子ではなく、シニアの仔にご縁があるのです。

アニカも多分年齢で審査に外れ処分の日程が決まっていました。助けたい気持ちはあっても、沢山の条件などがあって、それをクリアしないと、どうする事も出来ないまま、期限が迫って行きました。それでもたくさんの方の思いがつながり、アニカはやってきてくれました。


保護当時は全くお手入もれされず、悪臭が凄かった状態からは繁殖に使われて遺棄されたと直ぐに分かりました。
もさもさドロドロの毛を丸刈りしたらガリガリで首には10㎝位の傷跡。
暫くは分離不安で人の姿が見えなくなるとワンワン!!
自分のシッポを血が出るくらい噛み噛みなど、、、

そして、フィラリアの投薬もしてもらえず、アニカはとても辛かったと思います。


避妊手術後に、「アニカちゃんの子宮はボロボロでした。」と聞いた時には、
アニカは今までに何頭の仔犬を産んで育てたのかな?

ショップで販売されるアニカのような親犬達の事をと思うと、怒りと切ない気持ちで一杯になりました。

初めてパピーミル(仔犬工場)をネット検索した時、あまりにも凄い現状に最後まで読むことが出来ませんでした。

ガラスケースの中の可愛い仔犬達は何処から来たのか知って下さい。
アニカはお家に来て、暫くの間、あまり感情を表さず、とても悲しそうな表情に見えました。

お家にいても、おやつを貰う時も控えめ・・・
でも日々に愛らしくなっていくアニカですが、抱っこをしても最後までお腹を見せる事はありませんでした。


数ヶ月後、少し毛が伸びて女の子らしくなってきて、
丸くカットしたシッポをフリフリするアニカに心が癒やされました。



アニカと過ごした最後の「2014年の12月」





アニカが私に与えてくれた全ての思い出は、私の大切な大切な宝物です。
今、アニカは赤い水玉のおリボンを付けて
虹の橋で,沢山のお友達と掛け回っていると思います。
アニちゃん、ありがとう。



現在は法律も改正され、繁殖に使われ、いらなくなったからとあからさまにわかる犬猫の持ち込みを行政は拒否できるようになりました。しかし、それが結果として業者に修正飼育を促すのではなく、引き取り屋といわれる職業ができてしまったことや遺棄、ネグレクトにつながりかねない側面も併せ持っています。

アニカだけでなく、パピーミルと言われるところにいたんだろうなぁと思われるシュナ達をたくさんTSRではお預かりしてきました。いろいろあっただろうし、きっといい生活を送っていたとは言い難いでしょう。
怒りとともに悲しみもわいてきますが、今できることは目の前にいるシュナ達のこれからの生活を考えること。

悲しいシュナ達が出てくる蛇口を締めねばなりませんが、それにはボランティアが頑張るだけでは難しいこと。世論としてみんながそのような意識や思いを持って行動する必要があります。

そんな日が近い将来来ることを願ってやみません。

今TSRでお預かりしているシュナ達の明日が明後日が来年が、楽しい毎日になるように願って、できることを精いっぱいさせて頂きます。

アニカちゃん、お空からたくさんのTSRのわんこ達を見守っていてね。


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