行政にて迷子わんことして保護されていましたが、風貌から見ても残念ながら迷子とはいいがたい様子でした。フェルト上になった毛、お目目が見えないほど伸びており、なんともな匂い・・・センターの職員さんのお話では3頭ともシニアであろうとのこと。
目に見えて怪我や衰弱している様子は見受けられませんでしたが、センターからそのまま次の飼い主様へとすんなりは難しいであろうとの判断となり、ご縁がありTSRにてお預かりさせていただくことになりました。
男子の名前はこれから善(いいこと)があるように、前を見て、との思いを込めて『ぜん』。
女の子は 鈴虫(秋なので)から『すず』。
そしてもう1頭の女の子は『ナンシー』。
まずはカットにシャンプー。預かりさんがお世話になっているトリマーさん、無理を聞いてくださり、きれいに。
すずちゃん、最初はシュナウザー雑種と記載されていましたが、きれいになってびっくり!レバーペッパーの女の子がでてきました!すでにメンバーのお友達さんが気になって仕方がない様子。
ナンシーちゃん、健康診断にて、フィラリア(+)、乳腺腫瘍、そして鼠径ヘルニア。
シニアであることから全身麻酔はお勧めできない・・・とのドクターのご意見でした。
とてもいい子です。オペさえできれば・・・・と思うのですが、無理はできません。まずはフィラリアの治療を始めることにします。現状維持のための医療が精いっぱいな様子です。
そして 一番深刻な状況であったのが、ぜんくん。
いちばんシニアぽい感じではあったのですが、お散歩もすたすたと歩くし、ふらつく様子もなかったので、去勢終われば問題ないね~と思っていました。
痩せすぎ、心雑音が酷く、心電図、レントゲンをしましたが、かなり重度の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)であることが分かりました。そしてフィラリア(-)でしたが、重度の外耳炎。
早速その日から心臓の投薬治療。そしてパピーフードなどの高カロリーな食事にて体重を増やす。
ぜんくんも、全身麻酔はできません。このまま、心臓のお薬を服用しながら現状維持に努める日々となります。
今までの生活は想像するに一般家庭での生活ではなかったように思われます。
皆シニアであり、お空へ向かう日はもしかしたらすぐそこなのかもしれません。
しかし、だからといってこの子たちに家庭犬としての楽しい日々を過ごすことなく、ここから先の毎日を送らせるわけにはいきません。
TSRでは今までも看取り覚悟でお預かりし、TSRの預かりさんの元からお空に旅立った子たちもたくさんいます。でも本来は どこか自分だけの家族に囲まれてその日を迎える、それまであたたかな愛情に包まれておびえることなく安心して毎日眠ることができる・・・そんな環境を見つけてやれたら・・・と思うのです。
ぜんくん、ナンシーちゃん、TSRとしてこれ以上の積極的治療を行うことが難しい(長期化する可能性と新しい治療にはもしかしたら踏み出せないかもしれない)と判断し、本日より新しいおうち探しをはじめたいと思います。もちろんお預かりしている間に可能なケアは精いっぱい続けさせていただきます。
いろいろ問題があるかもしれません、もちろんケアにも医療費にも。
でもきっと、いいよ、うちにおいでと言ってくださるおうちがあるはず。
そんなおうちがあるなら募集開始せずお預かりを続けていていいのだろうかと。
TSR以外にもたくさんおうちのないわんこやにゃんこを抱え今日も奮闘してくださっている方がいます。もちろんわんこやにゃんこも一生懸命新しい環境になじもうとしてくれています。
保護されたこを迎えるという選択肢を今一度ご家族にてお話していただけると幸いです。
クリスマスプレゼントとして、わんこやにゃんこを迎えることがいけないのではないのです。
お金を出して購入する前に、もう一つ、おうちのない子たちを迎えるという選択があることを知ってください。
みんながあたたかい家族に迎えられ、素敵な毎日を過ごす日を、ただそれだけを楽しみにしつつTSRは精いっぱいお預かりさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
TSR チームシュナウザーレスキュー
代表 剱持 愛
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